

私は歯科医師であり、食支援研究家です。
この30年間、「口から食べる」という当たり前の行為が、実は当たり前ではない現実を数えきれないほど見てきました。食べたいと思っているのに食べられない方がいる。食べてもらいたいと願う家族がいる。
それでも、病気や障害、加齢によって食べる機能が低下し、口から食べることを諦めざるを得ない方がいます。胃ろうなどのチューブ栄養に頼らざるを得ない方も少なくありません。
しかし、本当の問題はそこではありません。
食べる機能は残っているのに、低下したまま食事を続け、窒息によって命を落としてしまう方がいることです。
毎年のように、正月になると高齢者のお餅による窒息事故が報じられます。
これは、食べる力が“まだ残っている”からこそ起こる悲しい事故です。
私は専門職として、こう思うことがあります。
「高齢者は、正月だからといって無理にお餅を食べなくてもいい。命を懸けて食べる必要なんてない」と。
けれど同時に、こうも思うのです。
「それでも、正月にはお餅を食べたいんだな」と。
調べてみると、正月にお餅を食べる文化は日本独自のもので、平安時代から続く伝統でした。
長寿や健康を願い、家族の無事を祈るために食べられてきた食べ物です。
そんな伝統を前にして、「危ないから食べてはいけません」と、私は本当に言い切れるのか。食べることは生きることだと、日々伝えている私が。
そんなときに出会ったのが「おかゆ大福」でした。
18代目が、高齢の方でも安心して食べられる和菓子をつくりたいと願い、何度も配合を変え、粘りと柔らかさのバランスを追い続けて生まれた、新しい和菓子です。
家族が集まり、同じものを食べて笑い合う。
その食卓が、誰かが無理をして命の危険を背負う場ではなく、安心して楽しめる場であってほしいのです。
食べることが悲劇になってはいけません。
食べることは生きること。そして、生きる最大の喜びであってほしい。
「おかゆ大福」という選択肢を、ぜひ心に置いてください。
五島 朋幸 先生
新宿食支援研究会 代表
ふれあい歯科ごとう 代表
日本歯科大学附属病院 口腔リハビリテーション科 臨床教授
株式会社WinWin 代表取締役社長


「お餅が食べられないから……」と別メニューになり、せっかくの季節の味わいをあきらめる方の姿を見るたび、何とかならないものかと何度も思ってきました。
訪問歯科衛生士として、お口の健康だけでなく「食べる喜び」を支えたい。そう願う私にとって、嚥下の不安から大好きだったお餅を遠ざけざるを得ない状況は、いつも心苦しいものでした。
その想いがさらに強まったのは、コロナ禍の真っ只中のことです。
物理的に伺う術がなく、電話越しの報告を聞き、ガラス越しに様子を伺うことしかできない日々。やり場のない悔しさと、何もできない自分の無力さに、ただただ胸を締め付けられていました。
「せめて、極限の状態で踏ん張る職員さんや、不安の中にいる入居者さんに元気を出してほしい」。暗闇の中で光を探すような思いで出会ったのが、この「おかゆ大福」でした。
後日、現場から届いたのは「すごくおいしかったです!」「こんな食べ物があるんですね」という驚きと弾んだ声でした。おかゆ大福のやさしい甘みと、驚くほどなめらかな「くちどけ」が、張り詰めた空気を和らげ、閉鎖的な空間にあっても「誰かと繋がっている」という確かな安心感を生んでくれたのです。
その瞬間、私たちは「食」を通じて再び繋がれるのだと、白く輝く一粒に心を救われ、希望を取り戻すことができました。
摂食嚥下に関わる歯科衛生士として改めてこの大福を見つめたとき、その感動は確信に変わりました。
お粥をベースに、喉に張り付かない「付着性の低さ」と、口の中でバラけにくい「凝集性(まとまりの良さ)」、そしてスッと消えるような「くちどけの良さ」を両立させる。
この「食べる人の安心を願う想いと、一人の匠が磨き上げた技の集大成」があるからこそ、お餅を控えていた方にも、家族や大切な人と一緒に食を楽しむ瞬間を再びお届けできる一品になるのだと、私の心は高鳴りました。
あの日、閉ざされた扉の向こうに届けた一粒が、誰かの明日を照らしたように。「食べたい」という願いをあきらめず、専門職の見守りのもとで、こうした「心ときめく選択肢」が当たり前にある社会を作っていきたい。
それが、お口の健康と笑顔を守る私の、心からの願いです。
戸田 貴美子 先生
医療法人社団 湧泉会 ひまわりファミリー歯科
おかやま北長瀬院 訪問歯科衛生士
日本障害者歯科学会 認定歯科衛生士
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